国見英とは?プロフィールを一覧で紹介
誕生日 | 3月25日 |
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身長・体重・最高到達点 | 182.8cm/66.1kg/320cm |
高校・学年 | 青葉城西高校/1年 |
ポジション | ウイングスパイカー |
声優 | 田丸篤志 |
国見英(くにみ あきら)は、青葉城西高校バレーボール部に所属する1年生のウィングスパイカーです。
常に気だるげで、練習や試合においても極力体力を使わない「省エネプレー」を信条としています。
その無気力に見える態度の裏には、試合終盤の重要な局面で最大のパフォーマンスを発揮するための冷静な計算と、鋭い観察眼が隠されています。
彼は、常に全力でなければならないという考え方に疑問を持ち、効率よく勝利に貢献する独自のスタイルを確立しています。
中学時代にチームメイトだった影山飛雄の独善的なプレースタイルに反発した過去が、彼の価値観に大きな影響を与えました。
一見するとやる気のない選手に見えますが、その実、誰よりもクレバーで、勝負どころを見極める嗅覚に優れた、青葉城西の隠れたキーマンです。
国見英の担当声優は田丸篤志さん!経歴と主な出演作
国見英の声を担当しているのは、声優の田丸篤志(たまる あつし)さんです。
田丸さんは、その柔らかく落ち着いた声質で、クールなキャラクターから物静かな青年、ミステリアスな役柄まで幅広く演じ分ける実力派です。
主な代表作に、『刀剣乱舞』の一期一振役、『A3!』の月岡紬役、『魔法科高校の劣等生』の吉田幹比古役などがあります。
国見英役では、彼の特徴であるローテンションで気だるげな雰囲気を、絶妙なトーンで表現しています。
多くを語らないキャラクターでありながら、その一言一言に込められた感情の機微や、試合終盤に見せる集中力の高まりを、繊細な演技で作り上げています。
田丸さんの声が、国見の持つ独特の空気感と、内に秘めたクレバーな一面を完璧に体現しており、キャラクターの魅力を一層深めています。
省エネプレーの真意と勝負強さ
国見英の「省エネプレー」は、単なる怠慢ではありません。
それは、中学時代の影山飛雄との苦い経験から生まれた、彼なりの戦術です。
常に全力疾走、全力ジャンプを求める影山のトスに、国見は「終盤バテるに決まってる」と反発していました。
彼の哲学は、試合全体を見通し、勝負を決める最終局面に100%の力を残しておくこと。
その真価が発揮されたのが、IH予選決勝の烏野戦です(原作8巻・68話)。
試合終盤、疲れが見え始めた他の選手たちを尻目に、国見はフレッシュな状態でコートに投入され、立て続けに得点を奪います。
彼の動きを読んでいたはずの月島でさえも出し抜くそのプレーは、まさに「省エネ」がもたらした勝負強さの証明でした。
及川徹は彼のスタイルを理解し、「燃費の悪いお前の使い方はちゃんと知ってる」と、その能力を最大限に活かしました。
これは、彼の個性がチームの強さに繋がった象徴的なシーンです。
国見英の主な人間関係
国見英の人間関係を語る上で欠かせないのが、北川第一中学時代からのチームメイトである金田一勇太郎と影山飛雄です。
金田一とは、同じく影山の独善的なプレーに苦しんだ過去を共有しており、高校でも良きチームメイトとして互いを理解し合っています。
一方、影山に対しては、中学時代のトラウマから複雑な感情を抱いています。
しかし、高校で敵として再会し、互いに成長した姿を見る中で、その関係性も少しずつ変化していきます。
そして、青葉城西の主将である及川徹は、国見の才能を誰よりも理解している人物です。
彼の「省エネ」という一見問題に見えるプレースタイルを、チームの武器として昇華させたのは及川の功績です。
及川の指導のもとで、国見は自分のスタイルに自信を持ち、チームに不可欠な戦力として成長していくことになります。
国見英の心に響く名言3選
「俺は、俺のやり方で、チームに貢献する。」
まとめ:国見英は無気力の仮面の下に冷静な知性と勝負強さを隠す省エネアタッカー
国見英は、無気力で省エネという独特のプレースタイルを貫く、青葉城西のクレバーなウィングスパイカーです。
その態度の裏には、試合全体を俯瞰し、最も重要な局面で力を発揮するための冷静な計算と、鋭い勝負勘が隠されています。
中学時代の苦い経験から生まれた彼の哲学は、主将・及川徹によって見出され、チームの強力な武器となりました。
常に全力であることが必ずしも正解ではない、という彼の存在は、『ハイキュー!!』に登場する多様な価値観を象徴しています。
一見すると掴みどころのない彼が、試合終盤に見せる驚異的な集中力と活躍は、読者に鮮烈な印象を与えました。
まさに、静かに獲物を待つ、青葉城西の知的なジョーカーと言えるでしょう。